美少女戦士セーラームーン 涙の最終回

仲間たちと力を合わせて悪と戦う物語、と言えば、少年ジャンプなどの王道漫画が真っ先に思い浮かぶ。これらのバトル漫画や、仮面ライダーや戦隊ものの最終回と言えば、何かと話題を呼びやすいものだが、実は多くの場合に共通している事がある。

それは、ラスボスの元へ向かうまでに一人、また一人と仲間が脱落していき、最後には主人公がひとりきりでボスと対峙する、と言う展開である。

もちろん、中には仲間が力を合わせて強大な敵を打倒する展開もあるので、前述の展開こそが王道だと言いたいわけではない。だが、美少女戦士セーラームーンの最終回にも、このお約束はぴったり当てはまってしまう。

セーラームーンの作風

言うまでもない事だが、セーラームーンは男の子向け作品ではない。女の子が見る事を前提に作られた、いわゆる魔法少女ものの派生作品である。

つまり、多くの視聴者が予想していたのは「ラストはふんわりハッピーエンド、気になる男の子ともいい感じになる最終回」だったのではないだろうか。

しかしその予測は、大きく裏切られる事になる。

倒れゆく戦士たち

セーラー戦士たちはダーク・キングダムの女王、クイン・ベリル並びに彼女を操っているクイン・メタリアを倒すために、北極のDポイントと呼ばれる場所へと向かう。

この直前、彼女たちは十番街でそれぞれの楽しい時を過ごし、戦いへの決意を新たにして北極圏へと乗り込んでいる。

そんな彼女たちを待ち受けていたのは、DDガールズと名乗る敵の四人組。

幻覚を操り、強力な攻撃を繰り出す彼女たちを前にして、セーラームーン以外の戦士たちが選択したのは、「自らが犠牲になってムーンを先へ進める」事であった。

戦士たちの絆

アニメ版セーラームーンは、一年を通した放送の中で、うさぎはもちろん、亜美やレイ、まことや美奈子のキャラクターを深く掘り下げ、印象的なエピソードをいくつも積み重ねてきた。

だからこそ、このシーンでの彼女たちの決意は胸に迫るものがあり、視聴者は涙を誘われずにはいられなかった。セーラーチームの絆を丹念に描いてきたからこそ、よりこの悲劇が引き立つ構図になったわけである。

結末

最終的に、セーラームーンは全ての仲間を失い、絶望から戦いを止めようとまで考える。

だが、最後には仲間たちとの絆を思い出し、彼女たちの死を無駄にしないためにも、傷つき、悲しみながらも立ち上がって敵へ向かうのである。

そうして迎えたクイン・メタリアとの決戦は、まさに見事と言うほかはない。

深い悲しみと絶望の底から、それでも湧き上がる希望と慈愛の光は何よりも強く眩しく、クイン・メタリアのマイナスパワーをも打ち砕き、倒れた仲間たちを復活へと導くのである。

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