カオスとは、セーラームーン最終シリーズ、シャドウ・ギャラクティカ編に登場する悪の生命体である。名前の由来は「混沌」であり、広大な銀河の始まり、ギャラクシーコルドロンに巣くっているとされる。原作では、「星になり損ねたもの」という表現がある。
ここにきて、第一期から第四期までセーラー戦士たちが戦ってきたすべての敵(クイン・メタリア、デス・ファントム、師ファラオ90、ネヘレニア)はいずれも、カオスが住まうコルドロンから誕生した星々であることが明かされた。
コルドロンは、火山のカルデラなどの語源となっている単語で、「釜」「鍋」などを意味している。セーラー戦士もセーラー戦士の敵たちも、等しく宇宙の大釜から生まれた存在だったのである。
作中での活躍
コルドロンにやってきたセーラーギャラクシアを利用して、セーラームーンをコルドロンへと導き、その力さえも取り込もうとするが、結局はセーラームーンの力によって浄化されてしまい、自らもまたコルドロンのはじまりの海へと溶け込んでしまった。
また、「気が遠くなるような未来」ではセーラーカオスとなり、銀河の守護者となったセーラームーンことセーラーコスモスと壮絶な戦いを繰り広げていた。
アニメ版では銀河に生きる生命が必ず持つ悪の心が集合した生命体として登場し、セーラームーンと対決。銀水晶とギャラクシアの力によって打倒された後、粉々に砕けて再び人々の心へと戻って行った。
このため、セーラーカオスとしての姿が描かれる事はなかった。