セーラームーンの物語は、さかのぼればはるか昔に、月の王国が滅んだことから始まる。超古代の時代、月には「銀の千年王国」と呼ばれるシルバー・ミレニアムという国が存在していた。
地球人よりはるかに寿命の長いセレニアンと呼ばれる生命体が住んでおり、彼らを統治していたのがクイーン・セレニティと呼ばれる女王だったのである。
王国の中心にはクリスタル・タワーとムーン・キャッスルと名づけられた建造物が存在していたが、現代では廃墟と化している。場所は、月面の「晴れの海」。月の表側、静かの海ともつながっている実在の場所である。
幻の銀水晶
月には幻の銀水晶と呼ばれる秘宝があり、シルバー・ミレニアムは銀水晶を守るために存在していたそうである。
銀水晶の力はセレニアンにしか使いこなすことができず、クイーン・セレニティもまた、その役割を引き継ぐためにプリンセス・セレニティという娘をもうけていた。
作中での役割と再生
第一期の中盤、セーラー戦士たちはクイン・メタリアを打倒する鍵を求め、月のシルバー・ミレニアムへとやってくる。
その際、プログラムによってホログラフの状態でクイーン・セレニティが再生されたことから、古代の王国でありながら高い技術力を持っていたことが伺える。
王となれるのは女性のみであるが、これは銀水晶の力が誕生・再生といった、母性と切っても切り離せないものであるからではないかと推測できる。
いくつかの建造物は、第一期の終盤でセーラームーンの力によって再生させられた。
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