地場衛がセーラー戦士を助けるために変身した姿、それがタキシード仮面だ。名前の通り、顔には目の部分を隠す白いマスクを付け、シルクハットにタキシード、マントにステッキを身につけた紳士の中の紳士……らしい。
ちなみに、タキシード仮面と名乗っているものの、身に付けているのは尾のない燕尾服。俗にスペンサージャケットと呼ばれており、タキシードではない。
とは言え、あまり正装する機会の少ない日本では、燕尾服とタキシードの区別があまりはっきりしていないので、これでOKなのだろう。
原作ではもともと、幻の銀水晶を探すために宝石専門の怪盗として活躍していた。
一方アニメでは、セーラー戦士の変身を感知すると地場衛の意識が失われ、自動で変身して助けに行くと言う設定になっている。このため、アニメ版初期ではタキシード仮面として活動している間の記憶が全くなかった。
戦闘能力
ピンチの女の子を颯爽と助けてくれるヒーロー的役回りのタキシード仮面だが、原作・アニメともに戦闘能力はあまり高くはない。
このため、実際の戦闘時には主に敵の目を引き付ける、足止めをするなどしてセーラー戦士のサポートに回ることが多い。
原作第二期ではもともと地場衛が持っていたサイコメトラーの能力を活用し、他のセーラー戦士と同じく敵を浄化できるようになったが、活躍の場は少ない。
登場シーンの演出
原作よりアニメ版の方が何かと有名なキャラクターで、登場時には赤いバラを投げ、キザな口上を述べる。バラは何で作られているのか不明だが、地面に刺さったり敵に傷を付けたりする事もできる。
アニメ版の描写などから、何らかのエネルギーが凝縮されたものだと考えられる。
当初は本当にキザなだけだったのだが、回が進むうちにネタが尽きたのか、あるいはスタッフが悪乗りしたのか、口上と登場の仕方がどんどん奇抜になって行った。
ネットなどでまとめが見られるが実にバラエティに富んでいて、腹筋を鍛えられること請け合いだ。さすが、頭のいいエリートは発想力が違う。
作中での活躍
第一期では後半、敵であるダーク・キングダムに捕えられ、洗脳を受けて一時的にセーラー戦士と敵対する。
ダーク・キングダムのボス、クイン・ベリルはかつてプリンス・エンディミオンに恋していた女性なので、プリンセス・セレニティたるうさぎとの三角関係でもあるわけだ。
第二期では記憶を再び失っており、タキシード仮面としてセーラー戦士を手助けしつつ、冷たく当たる態度が多かった。
第三期では最初から最後まで、うさぎやセーラー戦士たちのアドバイザーとして活躍する。
必殺技
サイコメトリー
手で触れてあらゆることを感じ取ったり、指先からオーラパワーを発して傷を治療したり、ダメージを相手に与えたりすることができる。
タキシード・ラ・スモーキング・ボンバー
手のひらから強力な爆弾を放つ攻撃。
リンク
サイコメトリーの力を使って、聖体や心の結晶を抜き取られたちびうさの体を維持させる為に、衛とちびうさの体を繋げた。