セーラー戦士としてはもっとも長いキャリアを持ちながら、登場したのは一番後という異色の戦士、セーラーヴィーナス。クレッセント・ビームは、そんな彼女の必殺技である。
クレッセント・ビームの扱いは、原作とアニメとで大きく異なっている。
原作
まず原作でクレッセント・ビームを使うのは、セーラーV時代のみ。あらかじめコンパクトに月光を充電しておき、それをかざすことで敵に向かって強い光線を放つ技である。
鏡を使う分、広範囲の敵にも有効だが、充電が足りていないと使えないと言う欠点があった。セーラーヴィーナスとして登場した際には、ヴィーナス・ラブミー・チェーンの方を使っている。
アニメ版
一方のアニメでは、セーラーヴィーナス登場時から使用。指先に三日月形の光を二つ集め、レーザー光線のように放つ必殺技である。
非常に命中率が高く、またスピードも速いため、敵がよけることは難しいものの、パワーが弱いと言う難点があるようで、物語が進むにつれて効かない敵が増えていった。
しかし、遠方から射撃可能なため、緊急時に敵をけん制する必要がある局面などで、終盤まで頻繁に使われた。
クレッセント・ビーム・シャワー
アニメではその後、第二期序盤でクレッセント・ビーム・シャワーという強化版が登場。上空へと放った光線が雨のように広がり、広範囲の敵に影響を及ぼす技となった。
敵の動きをある程度封じることが可能になったため、戦闘での使い勝手は向上。パワーに関しては、さほどの上方修正がなかったようである。