セーラーVは、セーラームーンの世界で度々その名が挙がる有名人だ。赤い仮面を付けたセーラー戦士で、セーラームーンが覚醒するずっと前から、十番街の近くで活動を続けていた。
セーラームーンの世界ではアーケードゲームの主人公になっているなど、市民から絶大な人気を誇る正義の味方のようだ。
その正体は愛野美奈子がセーラーヴィーナスとして覚醒する前の仮の姿。白猫アルテミスに導かれ、変身ペンの力でコードネーム:セーラーVに変身する。
コスチューム
セーラーVのコスチュームは、セーラーヴィーナスとは大きく異なっている。まず、全体のイメージカラーが青と赤で、セーラーカラーも青地に赤いラインが入っていると言う、どちらかと言えばセーラームーンに近いデザインだ。
ハイヒールのデザインはヴィーナスと変わりないが、色が青色となっており、胸のリボンも赤。肩には大きめのプロテクターを着け、袖は少し長めの半袖丈と、セーラー戦士のコスチュームとしてもかなり異色だ。
そして最大の特徴は、常に装着している赤い仮面だろう。美奈子自身の意思で取り外す事は可能だが、常に身に付けている事から考えて、素顔を隠すためのものだろう。
額にはうさぎと同じく、黄色い三日月形の紋章が浮き出ており、プリンセス・セレニティの影武者としての役割も感じ取れる。
ちなみに、他の戦士のコスチュームが全てレオタードタイプなのに対し、セーラーVは上下がセパレートされているタイプだ。アニメや漫画、フィギュアなどでは腹チラを拝む事ができ、大変貴重なコスチュームだと言えるだろう。
決め台詞
決め台詞は「コードネームはセーラーV! 正義の使者! セーラー服美人戦士!! セーラーヴィーナス参上!!」。主人公と言う事で、セーラームーン並に長くなっている。
目立ちたがり屋の美奈子にとっては、大変気持ち良く言える台詞だったのではないだろうか。
能力
クレッセント・コンパクトと呼ばれるアイテムを所有しており、これに月の光をチャージして必殺技「クレッセント・ビーム」を放つ。
また、真実の姿を写す力があるので、敵の変身などを容易に見破ることが可能だ。「三日月・パワー! トランスフォーム!」の呪文で、職業変身など、さまざまな変装をすることも可能。
セーラームーン本編でも、原作で無限学園へ潜入する際に使用していた。
コードネームはセーラーV
一人で戦い続ける中で、戦士としての自覚に目覚めて行き、最後には月のプリンセスを守護するセーラー戦士として覚醒する、と言うのが物語の大まかな流れだ。
もともとは、最初の読みきりが掲載された時にアニメ化の企画が立ち上がったそうで、セーラームーンシリーズの母体とも言うべき存在と言える。