セーラームーンのアニメ放送が開始された当初、なんと言っても話題になったのは、セーラー服を着た女の子が悪と戦うと言う斬新な設定、かつ、「月に代わってお仕置きよ!」という強烈なキメ台詞だった。
セーラームーンが初めて変身したのは月がまぶしい夜のこと。
ルナに言われるままわけも分からずセーラームーンに変身してしまったうさぎは、持ち前の調子のよさでつい変身ポーズを決めてしまい、その上ノリノリで「月に代わってお仕置きよ!」とまで叫んでしまったのである。
セリフに込められた意味
彼女としてはその場の勢いで口走っただけかもしれないが、そこにはやはり、前世である月のプリンセス、プリンセス・セレニティの記憶が大きく影響していたのだろうと考えられる。
月の王国で、秘宝・幻の銀水晶を守る役割を帯びていた彼女は、まさに月の代理人といえる存在である。
時代劇などで、主人公が「天に代わって成敗いたす」などと言う台詞を、女の子らしく可愛く言い換えたのが、セーラームーンのキメ台詞なのである。